自転車はまず「販売側で組立てる」必要があります。
これまで購入者、ユーザー側に押し付けて見た目の価格を低く見せる時代もありましたが
安全性の問題は常に「押し付けられた側にしか発生」しません。
だからこそ「販売側の責任」は重要です。

専門学校でも製造側から送られてきた自転車専用段ボールから開封するところから丁寧にスタート。
最初の一台目とても丁寧です。
でも実際の現場では段ボールが一度にたくさん入荷するのが現実。
これから組立てるのかと少し気持ちが萎えます。そんな繰り返しです。
そんな時に「最初の丁寧さ」を持ち続けるのは大変です。
だから最初に教材でもある「マイバイクを組立てる気持ち」を書き出します。
生徒はこんなことを書いてくれます

  • 段ボールを開ける前からワクワクした(気持ちの入り方)
  • キズが無いかを丁寧に調べた(商品チェック)
  • 組立てが未熟なのできちんと組めているか心配(技術力)

実に良い正直な感想です。
この真ん中の「商品チェック」はプロとして当たり前です。
三つ目もこれは常にこう思って欲しい部分もあります。自分に過剰な自信があるなら
それを世の中では「過信」と呼びます。

最初の「ワクワク」はいかがですか。
最初の一台だけではなく「自分の自転車」ならそういう気持ちになれます。
でもプロは常に販売するもしくはメンテを依頼された自転車を仕事にしています。
仕事であるならばこの最初の「ワクワクを提供」すべきなんです。
確かにワクワクを伝える難しさはあります。
でもプロならばこのワクワクをもって作業しなければいけません。
ユーザーにとっては最初のもしくは欲しかった自転車ならば特に。

組立てるワクワクする気持ちを
常に持ち続けるプロであれ