はじめに:1200万人が止まった日の記憶
2011年3月11日。あの日、東京にいた1200万人の「足」は完全に止まりました。
私は当時、クロスバイクで帰宅できたのですが、わずか5km先の目的地に到達するのに1時間以上を要しました。時速にすればわずか5km。歩くのと大差ないスピードです。
車道は車で埋まり、歩道は帰宅困難者の波で溢れ、自転車であっても「物理的な空間」を失えば、機動力はゼロになる。この「時速5kmの絶望」こそが、都市型震災のリアルです。

1.【公的データが語る「徒歩避難の限界」】
消防庁や内閣府の調査によれば、大規模震災時における「徒歩避難の平均距離」は約438mとされています。
つまり、公式データは「500mを過ぎれば、徒歩での避難は極めて困難になる」と警鐘を鳴らしているのです。
しかし、現実はどうでしょうか?
あなたのオフィス、あるいは自宅から、本当に安全な高台や広域避難場所まで、500m以内で到達できますか?
多くの都市部において、この「500m」という壁の先に、生存のための広大な「空白地帯」が存在しています。
また、避難場所が常に安全とは限りません。
つまり避難場所から災害の大きさによっては二次避難も想定しなくてはいけません。
2. 【e-Bike/電動アシスト自転車が定義する「10km生存圏」という新基準】
15年前の「人力自転車」では、体力や路面状況に左右され、私のように時速5kmまでパフォーマンスが落ちることがありました。しかし、2026年のテクノロジー(e-Bike)は、この常識を塗り替えます。
- 機動力の安定: 奥様や高齢者であっても、時速15kmを維持できる。
- 生存圏の拡大: 1時間で10km移動できる能力。これは、日本の主要都市において、致命的な1次被害(津波や大規模火災)から脱出するために十分な距離です。
「500mしか進めない徒歩」に対し、「10kmを確実に移動できるe-Bike」。この差が、生死を分ける境界線になります。
ちなみに乗用車はあの時、慢性的な渋滞を引き起こしていました。
3/11のデーターでは歩行者避難とほとんど変わらなかったというデーターもあります。
3. 【JBRAデジタル公証:備蓄を「インフラ」に変える最後のピース】
ただし、e-Bikeが防災インフラとして機能するためには、絶対条件があります。
それは「いざという時に、100%動くこと」です。
災害時にパンクしている、あるいはバッテリーが劣化して充電できない車両は、もはやインフラではなく「ゴミ」であり、避難を遅らせる「凶器」にすらなり得ます。
ちなみに街にたくさんあるシェアサイクルも実際にはメンテナンス等や物理的ロックが解除できない等の問題で動けない事も想定してください。
だからこそ、私たちCUEGO/BFLとJBRAは、「デジタル公証」によるメンテナンス管理を推奨しています。
ハッシュ値で刻印された点検データが、その車両の「健康状態」を公証する。 「常に動く」ことが証明された車両だけが、本当の意味での「防災備蓄」と呼べるのです。
編集後記/2026.9.1「防災の日」に向けて
2026年9月1日、関東大震災から続く「防災の日」に向けて、私たちはこの「自転車防災」の基準をKindle書籍としてまとめ、社会に実装していきます。
「祈り」を「準備」へ。 あなたの組織のBCP(事業継続計画)に、この「10kmの生存チケット」は組み込まれていますか?
BFLnoteには有料部分にこれから想定される「南海トラフ」への対策の道標を少し綴りました
https://note.com/cuego_official/n/n22ac25233c33
【無料】自社の自転車リスクを3分で診断する(JBRA公式)
▼ 一般社団法人自転車販売協会著作 自転車「青切符」の衝撃(Kindle)
企業におけるリスク管理、教育用の動画メソッドについては、
本書で詳しく解説しています。

