自転車関連販売の最大の流通拠点はまだ自転車販売店です。
他の業界ではすっかり小売店が淘汰された分野も少なくないのですが自転車独特の仕組みもありその他の要因もあります。
自転車販売店を10年間経営した経験で強く感じることがあります。
- 在庫は生ものではないので腐らないは迷信である
- 在庫はお金にするまでが全てであり残ったら捨てる
いつかは売れる。きっと売れる。全て裏切られました。「仕入の失敗」がこれほど多いのかと気付くのはいつも年末。
お店の売上よりもこんなに残っているのかの現実にいつもがく然としたものです。
自転車は生鮮食料品じゃないから腐らない。いつかは売れるはず。でも気持ちとは裏腹。残った商品はいつまでも売れません。
売れない理由はとてもシンプルです。「お客さまの欲しい商品」ではなかった。
捨てるのは自分自身の失敗を帳消しにはしてくれません。でも捨てないと仕入ができないのです。