はじめに/15度の風と、思考の「解凍」。
ここ数日の、真冬に戻ったような冷たい雨。 縮こまっていたのは、体だけではなかったのかもしれません。
昨日、ふと見上げた空が明るくなり、気温計が15度を指したとき。 私は迷わず、ヘルメットとグローブをクローゼットから取り出しました。
目的地は、遠くの山でも、知らない街でもない。 いつもの、近所の公園です。
「最小限」という贅沢。
今回の装備は、いたってシンプル。
- スポーツバイク(相棒)
- 帆布製リュックサック
- ヘルメット
- ガラスのグラス
荷物を減らすほど、入ってくる「季節」の感度が高まる。
スポーツ自転車から降りて、ただ、ハーブティを味わう。
その数分間が、目まぐるしく回っていた「ビジネスの脳」を、ゆっくりと日常へと着地させてくれます。
解凍される、湯気の向こう側。
魔法瓶の蓋を開け、お気に入りのガラスのグラスにハーブティーを注ぐ。
立ち上る湯気の向こう側で、公園の景色が春の色に揺れている。
重いスープジャーを置いたとき、私の春が始まりました。 15度の風に、透明な熱をかざして。
ハーブティーを一口含んだ瞬間、 凍てついていた思考が、内側から「解凍」されていくのが分かりました。
「効率」や「成果」という言葉から、あえて距離を置く。
ただそこに在る、新緑の芽吹きや、桜のつぼみの膨らみを眺める。
これこそが、私にとっての「自走」の原点です。
積み重なる、自走の足跡。
今回のピクニックの様子は、stand.fmとYouTubeショート(19時公開)でもお届けしています。
静止画では伝わりきらない、風の音や、湯気のゆらぎを、ぜひ五感で受け取ってください。
編集後記:自走の景色は、すぐそばにある。
「どこか遠くへ行かなければ、リフレッシュできない」 かつては、そんなふうに思っていた時期もありました。
でも今は違います。
スポーツバイクという翼を手に入れ、自分の「心地よさ」の輪郭を知った今、 最高の景色は、いつだってベンチひとつ分、
隣にあるのだと確信しています。
次回のピクニックでは、どんな春を見つけに行こうか。
今から、春の風が待ち遠しいです。

