自転車による観光施策が国内でも脚光を浴びて10年程度。
スポーツ自転車が一気に売上を伸ばしたタイミングと一致しています。
私もそんな仕事のお手伝いもさせてもらっていたのでイベントも含めて
47都道府県はもちろんのこと、様々な観光行政の今を見てきました。
その中で「やっぱり失敗した自転車観光事例」を拝見すると
ほぼ全てに共通していることがあります。
- 自転車好きな方が趣味を満たしている
- イベント開催が観光の柱だと勘違いしている
- 地元の理解を育てることが抜けている
もちろん自転車に対する情熱を否定するわけではありません。
でも自転車行政は観光促進する前に「地元理解」がなければうまくいきません。
地元の理解とは地元の利益だけではありません。
確かに訪れた人はその街の施設を利用します。
でも、それは一部の地元の方が潤うだけ。
それ以外の方はなぜここに訪れるかの意味を理解しません。
地元理解のスタートは地元の方に自転車を理解していただくこと。
普段は自家用車しか利用しない「地元の方が自転車を購入」ではないです。
伝えるには時間がかかりますがそれをきちんと広めてこそ
お越しいただく自転車乗りの方に何かを提供できます。
地元の方は当たり前すぎで気付かなかった発見を求めています。
自転車の使い方、楽しみ方を
移動手段以外で伝えないと
いけません