レースメカニックをやらせてもらった時代がまさにこのタイミング。
レースで勝利を得ると面白いように自転車が売れます。
先週まで売れなくて苦労していたのに月曜日には電話が鳴り止まない。
商売の「醍醐味」でもあります。
でもそんなヒリヒリする商売も今や昔。
週末のレースで勝利した自転車が急に売れる事は無いのです。
- 同じ自転車が買いたいわけじゃない
- 同じ自転車ですぐに速く走れない
- レースはやるのではなく観るものだ
自転車レースに対するスポーツ自転車の存在が変化してきています。
日本でも野球やサッカーが同じなのかもしれません。
ひいきチームのユニフォームは売れますがバットやボールが
売れ出す事はない。
なぜならばゲームは観るものでやるものではない「観戦者」だから。
自転車もまだ貴重な道具だった時代はそもそもマニアが
レースに興味を持っていただけだった。
レースを観るコトを楽しむ「観戦者」や「視聴者」が増えているのです。
自転車レースもそういう次の段階に入っているのにまだ勝利と売上が
直結していると昔を懐かしんでいてもしょうがない。
勝つ事で何を産んでいるのかを
新しい価値で提供しないといけません