動画が世の中にあふれています。
静止画つまり「画像を手軽に楽しむ」が当たり前になりましたが
街では多くの方が動画を楽しんでいます。
楽しめるのは何と言っても機器の手軽さと視聴システム構築が大きい。
スマートフォンやタブレットで見ることが当たり前に。
以前なら「デッキ」や「プレーヤー」をモニターに接続でしてました。
やはり「持ち運べる」ことが普及のキモです。

自転車動画といえばこれまでレース中継などが中心。
今なら自転車に関してわからない事柄が動画でほぼ確認可能。
調べる時に検索サイトにいかずに動画システムで直接調べる。

私の自転車動画製作は2003年から。専門誌の仕事で始めました。
その頃は作成しても手軽に視聴できなかったのでDVDに収録して付録。
今なら考えられないほどの面倒くささです。
撮影、編集機材プロ用機材のみ。
動画で表現する自体が無かったのでスタートから試行錯誤の連続です。

でも振返ってみると動画の魅せ方は変わっていない。

  • 内容はシンプルに結果を先に紹介する
  • 視聴者側からの視点を大切にする
  • 言葉での説明よりも動画のほうが伝わる

当時手がけたのはスポーツ自転車に必要なコンテンツ。
メンテナンス(交換、調整)や乗る時に必要なテクニックが中心。
実際に動画として収めた時に心がけたのは今も変わらない項目ですね。
製作側だとどうしても「作り手のこだわり」のほうが先行してしまいます。
こだわりとは視聴者に伝わりさらに満足してもらわないといけません。
製作前に内容の吟味と実際の動画の長さをある程度決めるのですが
やはりこの段階で見て欲しいが強くなると見てもらえません。

紙の制作物の時は感じなかったことがこの時に沢山気付きました。
当時は著作本も平行して製作していましたが内容として変わらなくても
でき上がったものは全く違うものでした。

当時から動画に関しては機材が格段の進歩があり、
表現の仕方は大きく広がりましたが原点が変わっていない。

人間が視聴しますから
魅せる要素は変わっていない