自転車業界も他業界同様に様々な業務やそれに付随した印刷物等が急速にデジタル化しています。
顧客への情報提供方法もこの変化に合わせて進化しており、デジタル取扱説明書はその中核を担います。
従来の印刷物であった「取扱説明書(以下トリセツ)」は使用前に主に商品としての機能や特性を始め、基本的な使い方にはじまりメンテナンス等のポイントを記した重要な書類でした。
しかし「印刷物」ゆえの問題点が散見されておりますが未だに商品内に同梱されています。
私たちでは電子書籍同様にトリセツの電子化のお手伝いが得意です。
その利点なども含めてご説明いたします。

電子書籍とデジタルトリセツの違い

私たちが取り組んでいる「電子書籍」と「デジタルトリセツ」の違いについても少し説明いたします。
どちらも日々進化し続けるデジタル技術およびディバイス(機器)を使用する点については差異はありません。
しかし、それ以外の部分に大きな違いがありその分については整理が必要です。
下記に挙げてみました

読者がB2BとB2C及びD2Cの違い
 私たちが推進している自転車電子書籍は「業務用」に限定しています。
 (趣味向け「自転車電子書籍」はたくさんありますが質の違いも明白で取組みません。)
 デジタルトリセツはあくまでも「ユーザー(使用者)」に向けたもので使用用途が違います
デジタルトリセツは取扱説明書から始まる
 電子書籍は基本的に書籍自身で完結しております。(QRコードリンクは除く)
 デジタルトリセツは取扱説明書用途だけではなく他の目的も含みます(下記参照)
使用用途において法務的責任がある
 業務用電子書籍はあくまでも業務専用です。
 使い方(工具や商品)の基本的な使い方は極力省いてその分作業の進め方や史実の
 説明などに比重があります。
 しかしデジタルトリセツは使用法を知らない前提がありその分謝った使用法にお
 いて法務面を更に強化しております。(強み裁判編に続きます)

デジタルトリセツの基本構成

デジタル取扱説明書の成功の鍵はその内容と構成にあります。
 ◎製品概要(製品サイズ,規格等を含む)
 ◎使用時または保管時における安全情報
 ◎使用方法やメンテナンス情報
これらの情報は利用者が容易に理解できる「明瞭な言葉とビジュアル(イラスト等)」で
提示する必要があります。
購入者がパソコンではなく「スマートフォンで閲覧や確認」する事を想定しておきます。
パソコンだと自転車に取付けられた実際に商品と連動して確認しずらい場面があるからです。
また、製品の特徴を強調し、ブランドのイメージを高める機会としても利用できます

デジタルトリセツ作成のステップ

効果的なデジタルトリセツを作成するには、まず製品に関する情報を徹底的に収集し整理することから始めます。
実はこの過程で大事な事は「ユーザー視点」です。ユーザーはまず商品を触るや眺めるから始まるからです

1
製品情報における紹介順番の表現方法の整理

どの情報の提示順番を決めてそれらをどのように提示するか決定します

2
デザインとフォーマット

ユーザーフレンドリーに徹するためのデザインやフォーマットを選定します

3
ナビゲーション

情報を判りやすく表現して導けるかを情報の可視性等に注意しながら構成します

項目は多岐にわたります。
各ステップでの確認や検証が適切であれば最終的には「わかりやすいトリセツ」になります。
紙の取扱説明書にはないデジタルトリセツのポイントがあります。
必要な項目を検索欄に入れるとその項目を「一発検索」出来るのが理想です

インタラクティブ要素の統合

デジタルメディアの強みを活かし「インタラクティブ(双方向)」な要素を取扱説明書に統合することが可能です。
単なる文字やイラスト,画像だけではなく特に操作方法などは使用し出すとわかる事も初期段階では苦労する場合もあります。
こんな時に有効なのが「ビデオガイド、3D画像、クリック可能な部分」といった手法の採用です。
これらは情報の理解を深め、より実践的な学習体験を提供できます。
これらの要素は、特に「複雑な操作やメンテナンス手順の説明」に有効です

言語とアクセシビリティ

今日の市場はグローバルであり「多言語対応」は不可欠です。
また、視覚障害や聴覚障害などを持つユーザーにも配慮した「アクセシビリティ(利用しやすい)」の高い設計を心掛ける必要があります。これらを補助する要素がいくつかあります。
フォントの選択、カラーコントラスト、音声読み上げ機能」などは多様なユーザーが容易に情報を得られるよう配慮します

法規制とセキュリティ

製品の安全性やユーザープライバシーに関連する「法律や規制を遵守」することは、企業,メーカー側の責任です。
特に個人データを取り扱う場合、そのセキュリティとプライバシー保護は重要な課題となります。
適切なデータ保護措置を講じることで、ユーザーの信頼とブランドの信頼性を高めます。

デジタルトリセツの配布と更新

デジタルトリセツならではの大きな利点があります。
これからは紙の取扱説明書には無い利点です。
ユーザー所有の「スマートフォンで完結出来る」大きな利点でもあります。

配布方法
 「ウェブサイト、電子メール、QRコード」等が可能です
更新性
 製品の改良や市場の変化に合わせて内容を「定期的に更新」できます
既読承認
 同意書のようにトリセツを既読した事実を「画面上で承認」して確認できます

上記の条件は特にデジタルトリセツがもつ大きな利点です。
これは企業、メーカーにとってもユーザーにとっても利益を共有できます。
むしろデジタルトリセツがこれからは必須の添付資料となります

製品登録

製品登録は企業,メーカー側からすると製品がどのように使われてまたどんな改良点があるのかを知る指針となります。
また万が一の欠陥時にユーザーに対して注意喚起や連絡をするという大事な側面もあります。
しかしながら、ユーザー側からすると「個人情報の漏えいや目的外利用の危険性」がありなかなか製品における所有者情報登録率が上がらないのも事実です。
従来であれば商品添付の葉書などで登録を促していましたがむしろこの手法がユーザーが想定する危険性がデジタルトリセツでの「画面完了型」とは大きな違いがあります。
製品登録の重要性を説明する事も大事ですが登録の簡易度もとても重要だと思います

まとめ

デジタルトリセツは自転車業界においても今や不可欠なツールです。
紹介したステップを詳細に考察して確実に実行することでユーザーにとって価値の高い使いやすいトリセツが完成します。
デジタルトリセツの利点を最大限に活用し顧客体験を向上させることが企業やメーカーの顧客満足度を押し上げてさらなる成長への鍵となります

取扱説明書はデジタライズのメリットが大きい発行物です。ユーザーにとってもメリットが大きくそれは「顧客満足度の向上」に直結しています