自転車観光が2010年代から活況です。
ちょうどスポーツ自転車販売の上昇グラフと良く似ています。
観光行政とは一旦ブームが起きるとそれが全国的にも広がります。
ちょっとしたことで自転車が気になり同じタイミングで
乗り始めます。
それは自転車コンサルタントとしてもいつも悩みます。
理由は「一つではない」からです。
もちろん活況の理由は自転車業界が仕込んでいない。
流行を作るほど予算も規模もありません。
活況になったのは各地域に点在する行政皆さまの努力のたまもの。
当時はまだ今よりもSNSが一般的ではなかったので特色紹介のメインは
ウエブサイトでした。パソコンを通じて検索で地域の魅力を
知ったという手段でした。
あれから10年以上の歳月が流れました。
改めて自転車を使った地域ブランド化を整理してみます。
- 自転車でこそ訪れた発見をリスト化している
- 地元の方がその魅力を伝えられる仕組みがある
- 記録ではなく記憶で持ち帰られる文化を備えている
10年前ではそこまで自転車観光に力をいれている地域や行政は少なかった。
今はひとまず関連施設も整備されて受けれている感じはあります。
自転車イベントもかなり増えました。
では肝心な中身はどうでしょうか。
レースやイベントだけでは地域ブランドは絶対に育ちません。
差別化を施設やイベントで図るのは地域限定ブランドには成りえません。
そもそも地域ブランド定着には時間はかかりますがそれを上記のような視点から
こつこつと構築しているのでしょうか。
地域ブランドはしっかりとした
設計図なしには作れない