少し前に「説明責任」という言葉がよく検索で見かけられた時がありました。
説明不足と感じている聞く側からのリクエスト。
作業にしろ接客にしろ「その意見に責任を持ちなさい」ということ。
そこには「理解不足」という側面がすっかり抜けています。
世の中では「常に責任は発信側にある」という一方通行な語彙で論じられていたようです。
全てにこれを当てはめるのは危険ですが自転車販売店の店頭で交わされるお客さまとの会話。
ああ、もう少しきちんと説明すればよかったのにという場面によく出会います。
- 作業説明になぜそうなったかの原因がない
- 作業の工程の大事なポイントが分からない
- 同じことが 起こらないようにするための提案がない
これも説明責任というよりも「作業のトリセツ」といえます。
作業には常に「工賃」が発生しています。
もし無料でおこなうにしてもこの作業トリセツがあれば依頼主でもある
お客さまにもおこなったことが理解に近づきます。
ところが作業側の視点だと「プロの仕事だから結果を出したで十分」という
考えのもと作業終了したら工賃をいただくだけになってしまいがちです。
説明が作業者の信頼を勝ち取る最善の方法
そこに気づかないのはやはり依頼主が説明責任を欲していないのではなく
作業者自らが自分の能力を伝える気が無いのかもしれません