1. はじめに:補助金ビジネスがもたらした「愛好者誘致」という均一化の危機感
株式会社キューゴー(CUEGO)が「行政・自治体向け個別コンサルティング」を本格始動させた最大のきっかけは、日本全国のサイクルツーリズム(自転車観光)が陥っている、恐ろしいほどの「企画の均一化(右にならえのバグ)」に対する強い危機感にあります。
コロナ禍の収束に伴う観光産業の急速な促進、そして国や地方自治体が投じる巨額の「補助金や優遇制度」の後押しもあり、地方創生の切り札として自転車観光産業は再び大きな脚光を浴びています。
自転車による地域経済効果そのものに異論はありません。しかし、全国の観光ウェブサイトや実態調査を冷徹にハッキングして感じるのは、「なぜ、どの自治体も判で押したように『自転車愛好者(シリアスサイクリスト)』だけを狙った誘致策しか作れないのか」という決定的なバグです。
行政の担当者にとって、愛好家は非常にイメージが良い顧客に見えます。彼らは地域を訪れる際、高額なマイバイクはもちろん、専用ウェアやヘルメットにいたるまで、走るための装備をすべて自前で完璧に準備してきてくれるからです。そのため「誘致のハードルが低く、彼ら向けのサービス(サイクルラックの設置など)さえ充実させれば、簡単に経済効果が生まれるはずだ」と盲信してしまうのです。
2. 業界からみたシビアな現実:愛好者は「走る以外に極力お金をかけたくない」
しかし、自転車業界の最前線から見たシビアなファクト(本音)は、行政の甘い見通しとは180度異なります。
言葉を選ばずに申し上げれば、コアな自転車愛好者という生き物は、「自転車関連の機材(ハード)には狂ったようにお金をかけるが、旅先でのその他の消費にはむしろ極力お金をかけたくない」という強烈な行動特性を持っています。
彼らをターゲットの中心(柱)に据えてしまうと、地域の観光ビジネスは以下の4つの「サイレント・ボトルネック」によって完全に窒息します。
- 【消費のバグ】 = 自分の脚で走ること自体が目的のため、ルート上の道の駅や飲食店に立ち寄らず、ただひたすら「走るだけ」で通り過ぎてしまう。乗ったままだと食事すらただの「補給」で終わる。
- 【離脱のバグ】 = 数十万〜数百万円の愛車が常に盗まれる恐怖(盗難リスク)と戦っているため、自転車から目を離さなければならないディープな観光施設や店舗には入ろうとしない。
- 【ドレスコードのバグ】 = ピチピチのレーサーパンツや専用シューズを着用しているため、そのスタイルで入っても恥ずかしくない・浮かない場所(コンビニやオープンカフェ等)しか利用しない。
- 【経済のバグ】 = 結果として、あらかじめ決められたアスファルトのルートを高速で通過するだけで、地域の基幹産業や宿にはほとんどお金が落ちない。
観光ポスターのビジュアルとしては、颯爽と駆け抜ける愛好家の姿は美しいかもしれません。しかし、「走るだけで財布を開かない愛好者」だけを優遇して、本当に地元経済は持続可能に活性化しますか? という問いに、行政は目を覚まさなければなりません。
3. 1,781通りの正解を創る:一般層の「1時間」を至高の非日常に変える
CUEGOがプロデュースする行政コンサルティングは、決して愛好者を完全に排除(デトックス)するわけではありません。彼らを呼び込んでも良いのですが、それ以上に「それ以外の圧倒的多数派である、一般の自転車旅(ライト層・観光客)」の市場を爆発的に促進させたいのです。
スポーツ用の重装備をしていなくても、ヘルメットを被って知らない美しい街の路地裏や田園風景を「たった1時間」巡るだけでも、人間にとっては強烈な「非日常体験(アセット)」になります。そして、そのライトな観光客を安全に、かつ地域でたくさんお金を消費してもらうようにサドルから降ろすためには、事前に仕掛けておくべき「ソフトとプランの準備」が山ほどあります。
総務省のデータによれば、現在日本国内には「1,781の市町村」が存在します。
これはつまり、「日本には1,781通りの全く異なる自転車観光の正解(強み)がつくれる」ということです。
どこの街とも似ていない、あなたの地域だけの隠れた歴史、美食、文化、そしてヒトというアセットを現地ヒアリングを通じてCUEGOが徹底的に因数分解します。そして、「ただ走らせるだけの均一化バグ」を完全にデトックスし、一般の来訪者が感動して何度もリピートし、勝手に口コミを広げてくれる最高峰の「自転車特化型・地域創生観光案」を一緒に創り上げます。
前例踏襲の無駄な予算消化を終わりにし、本物の地域経済の自走スイッチを今すぐ入れましょう。

