今週のCUEGOセレクトニュース
業界ニュース
【今週のピックアップニュース】「心も体もアガる!」 “頑張らないサイクリング”のススメ 京都女子大学サイクリング部
(出典:https://www.sbaa-bicycle.com/article/9624)
■ CUEGOの視点
服装はサイクルウェアではなく普段着。コースはランチの店から決める。この「ガチじゃない」入口が、Z世代を自転車に連れてきています。注目したいのは、先輩と一緒にショップへ行き、店の人に話を聞いて買っているくだりです。実は最近の20代のお客さまが増えているお店は気付いています。スポーツ自転車店は、ガチ勢のためだけの場所になっていないか。「頑張らない人」を迎え入れる言葉を、店は持っているでしょうか。
【今週のピックアップニュース】米カリフォルニア州、電動自転車などの中型電池にもEPR。生産者に回収を義務づけ
(出典:https://cehub.jp/news/california-medium-format-battery-epr/)
■ CUEGOの視点
9月20日、州知事が改正法案に署名し、電動自転車などの中型電池の生産者にも回収の仕組みづくりが求められることになりました。国内でも、リチウムイオン電池が原因の火災事故は、2025年度に過去最多となっています。電動アシストが普及した今、次に問われるのは「使い終わった後」です。売るときに、最後の手放し方まで説明できる店が信頼を得ます。もちろん、下取り引取にも注意が必要です。
【今週のピックアップニュース】ブリヂストンサイクルが制作、コンセプトバイクで提案する自転車の新たな価値
(出典:https://newswitch.jp/p/50497)
■ CUEGOの視点
子ども2人が横並びで座れ、大型カバーと冷却システムを備えた3輪自転車と、2021年に販売を終えたクロモリフレーム「ネオコット」をベースにしたロードバイクの2台です。どちらも発売は未定ですが、メーカーが「スペック」ではなく「暮らしの場面(ライフスタイル)」で価値を語り始めていることがわかります。スポーツ自転車の使い方の多様化はまだまだ広がります。店頭でも、この自転車で「誰の、どんな一日が変わるか」を語れるかが問われます。
業界外ニュース
【今週のピックアップニュース】タイムズ、デジタル庁、不正アクセス続出の”魔の9月” 一連の背景にはAIの悪用?
(出典:https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/spv/2610/11/news002.html)
■ CUEGOの視点
9月は、不正アクセスのニュースが異様なほど目に付いた1カ月でした。記事は、その理由を説明できる仮説として、AIエージェントによる攻撃の高速化を挙げています。10月9日には、あるセキュリティ会社が、約40分のあいだに326のIPアドレスを使い分けて1,200回以上のアクセスを行う攻撃を観測したと公表しました。もはや人間の作業のレベルを大きく超えています。ただし、AIの仕業と判断できる材料はまだないという専門家の声もあります。確かなのは、攻撃の「速さ」と「量」が変わったことです。大企業だけの話と考えるのは、もう危険です。決して小売店も対岸の火事ではありません。
【今週のピックアップニュース】きょうも複数企業で個人情報が JR東日本G 600万件漏洩か
(出典:https://news.ksb.co.jp/ann/article/16954696)
■ CUEGOの視点
タイムズカーでは約660万件のアカウント情報が流出し、そのうち約160万件に運転免許証の画像が含まれていました。専門家は、一度に大量の個人情報を持ち出されるケースが増え、業界でも強い危機感があると話しています。本人確認書類のような「重い情報」を預かるほど、守る責任も重くなります。預かる前に「本当に画像まで必要か」を問い直したいところです。今後は対策として、必要以上の情報は持たないという判断も不可欠です。
【今週のピックアップニュース】ブックオフで情報漏えい、最大643万件
(出典:https://kumanichi.com/articles/2044802)
■ CUEGOの視点
流出したのは、氏名、生年月日、電話番号、住所、ポイントカード番号などです。一方で、決済情報はこのシステムに持っていなかったため、対象外でした。ここに小さな店への最大のヒントがあります。持っていない情報は、漏れようがありません。自転車店の顧客台帳にも、防犯登録、保証、点検履歴と情報は集まります。本当に必要なものだけを持つ。それが最初の防御です。また、顧客台帳を入れた店のパソコンも、ネットにつながっている限り外から狙われ得ます。OSの更新やパスワードの管理を後回しにしないことです。
【今週のピックアップニュース】「スマレジEC・リピート」「スマレジEC・B2B」に不正アクセス、一部の個人データが閲覧・取得された可能性
(出典:https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2026/09/29/56331.html)
■ CUEGOの視点
狙われたのは、顧客管理画面のログイン機能にあった脆弱性でした。影響の可能性があるのは利用企業4社で、顧客情報、受注情報、管理者情報などが閲覧・取得された可能性があります。規模は今週のほかのニュースより小さいものの、小さな店にとってはいちばん身近な事例です。POSやECのように、毎日使っている便利な道具の「入口」が狙われる。大手の話ではなく、レジ横の話として受け止めたいニュースです。
【今週のピックアップニュース】相次ぐ情報漏えいの一因に「A2B攻撃」 公開アプリを解析し裏側のサーバを狙う手口、NICTが公表
(出典:https://www.itmedia.co.jp/news/article/2610/13/2000002230/)
■ CUEGOの視点
攻撃者は公開されているアプリを解析し、接続先のサーバや使っている仕組みを調べたうえで、それぞれのサーバに合わせた攻撃を仕掛けます。NICTは、AIによってアプリの解析や脆弱性の発見が効率化され、攻撃がより多くのシステムに広がる可能性も指摘しています。つまり「公開しているものは、すべて調べられる前提」で考える必要があるということです。作りっぱなしのホームページや予約フォーム、放置した管理画面はないか。一度見直してみてください。便利さは、ときに最大のリスクにもなるという認識を持ってください。
今週の特別コラム:便利さと危うさは、同じ道具の表と裏
かつて日本の企業は、ある意味で「日本語」に守られていました。
漢字、ひらがな、カタカナが混ざる複雑な言語は、海外の攻撃者にとって大きな壁だったからです。不自然な日本語のメールは、それだけで「怪しい」と見抜けました。
しかし、その壁はもうありません。生成AIの登場で、海外の攻撃者でも誤字や文法の崩れのない日本語の攻撃メールを、低コストで大量に送れるようになりました。怪しいURLも添付ファイルもない、ごく普通の文面のメールが増え、従来のツールでは見抜きにくくなっています。
さらに今週は、一連の不正アクセスにAIエージェントが使われた可能性まで指摘されました。
本来、私たちの手間を省き、仕事を助けてくれるはずの技術です。それが悪意を持った人の手に渡れば、攻撃の手間まで省いてしまう。まさに両刃の剣です。
AIを開発する企業自身も、悪用の事例を公表し、対策を重ねています。規制だけで止められるものではなく、ある種のいたちごっこが続くのは避けられないでしょう。
ただ、剣の両刃は、攻める側と守る側の両方に向いています。攻撃を解析して「これはAIの動きだ」と見抜いたのも、技術を使った守る側の分析でした。
では、小さな店はどうすればいいのか。答えは、案外「ローテク」です。
必要以上に顧客情報を持たない。入口に鍵をかける。情報を預けている先を知っておく。どれも高度な技術ではなく、店の「習慣」の話です。
AIを怖がって遠ざけるのでも、無邪気に頼り切るのでもない。道具の性質を知ったうえで、店として守るべきものを決めておく。先週お伝えしたカスハラ対策の「線引き」と、根っこは同じです。お客さまの信頼は、売り場の接客だけでなく、見えない場所での小さな習慣によっても守られています。
今週の「現場の備え」:情報漏えいは「小さいから狙われない」ではなく「小さいから入口になる」
今日からできる5つのこと
- 持たない:顧客台帳を棚卸しし、使っていない項目や保存義務のない古い記録を処分する(紙の控えも含む)
- 入口を固める:メール、POS、予約、ECの管理画面に二段階認証を設定し、パスワードの使い回しをやめる
- 預け先を知る:顧客情報を預けているクラウドサービスを一覧にし、各社から漏えいや障害の発表が出たら気づける状態にしておく
- 便乗詐欺に備える:大きな漏えいの後は「お詫び」や「ご確認」を装った詐欺メールが増えるので、スタッフにも共有しておく
- もしもの手順を決める:漏えいの規模や内容によっては、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が法律上の義務になるため、「誰が・何を・どの順番で」行うかを決めておく
心構え:完璧な防御はありません。それでも、高度な技術より日々の習慣で防げることが大半です。
💡 小さな小売店が「価格競争」を脱却し、自走するための処方箋
ここまで読んでくださった方に、もう一つだけお伝えしたいことがあります。
情報を守る習慣も、接客の質も、スタッフ一人ひとりの「なんとなく」に任せている限り、店の力にはなりません。顧客情報をどこまで聞き、どう記録し、いつ処分するのか。怪しいメールが来たら誰に知らせるのか。こうした判断の基準が店主の頭の中にしかなければ、それは「現場任せ」と同じです。
CUEGO LMSは、この「判断の基準」と「仕事の型」を、10分の動画と「自店ならどうするか」を考えるワークショップ形式で、あなたの店舗に合わせて一緒に言語化していくものです。知識をインプットして満足するのではなく、「明日から誰が、何を、どう判断するのか」まで踏み込むための学習プロトコルです。
- 顧客情報の扱い方が、スタッフによってバラバラになっている
- 新しいリスクが出てきても、店としてどう対応するか決められていない
- 教えたいことはあるのに、教える仕組みがない
そう感じている方は、まずは無料の10分動画とワークショップを体験してみてください。

